2004/12月ー1

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12月1日(木)

「違います」 byKTA


言いたい事はわかる
言いたい事はわかるが
それは断じて違う




市内某所のガソリンスタンドにて




内輪喧嘩 byFAP

このサイトを見ていると、ふと
前日の私の日記が消えていることに気付いた。

これは前日私がUPしたindex.htmlをKTAが事前に
上書きDLせずに日記を執筆し、そのままindex.htmlを
UPしてしまったということを意味する。
このサイトは管理人が二人いるため、
管理人が一人のサイトと違い上記のような
indexのDLという余計な1ステップが存在する。
こういった事態は充分にありうる話なのだ。

しかし、この三ヶ月内で三度、
同じようにしてKTAに日記を消された。
この頻度の高さは酷い。あんまりだ。
今回は流石に呆れてしまった。
従って今回は掲示板やメッセではなく、
形として残る日記でキチンと抗議しようと思う。

9月最初の失敗の時、KTAは
『すまねぇ、もうたぶんしねぇよ』と言ったが、
2週間後に再びDLせずindexを上書きした。
で、一ヵ月半後の今回、三回目を達成したのだ。
『二度あることは三度ある』という諺があるが、
『仏の顔も三度まで』という諺もある。
サイト更新に関する私の中のKTAの信頼度は
今までで一番の最安値を更新している。

より内輪的な話になるが、私はKTAに
日記のログ編集を半ば強制的に押し付けている。
『めんどいから』という言い訳不能な最低の理由のため、
KTAに対して負い目と感謝を持ってはいるが、
それとこれとは話は別だ。

もし私が予備で日記をバックアップしていなかったら、
どうしていただろうか。
日記はその時の感情や思考によって書かれている。
よって同じ内容のものは二度と書くことはできない。
例えくだらない内容の日記であろうとも、
それなりに時間をかけて思いを書いた日記である。
三度もさっくりと消されてしまってはたまらない。
私の思いがKTAに否定されているような気さえしてくる。
今私がしている日記のバックアップだって、昔KTAに
同じように日記を消されたことから始まっているのだ。

私はそういった目に遭ったことにより、
特に気をつけて日記を更新している。
そのため私が同じような失敗をすることは
今はほとんどゼロに近い。
そのためKTAはバックアップをしなくても平気なのだろう。
だが逆にそれがKTAの意識の低さに繋がっているのでは
ないかとすら思える。

こんな状態ではおちおちログの修正もできない。
「また上書きされていないだろうか」と更新した後も
ずっと目を光らせ続けねばならないのだ。

KTAにはもっと意識して『事前のDL』を
習慣付けていただきたい。


さて、好き放題KTAに対して苦言を述べたわけだが、
当然KTA側にも私に対して不満があるだろうと思う。
私は新年を迎える前に、ここいらで一度それらを清算して、
再び二人で満足できる道を模索したいと思っている。
何かあるならば、日記でも掲示板でもメッセでもいい、
じっくりと話し合おう。

(※消された日記は既に修復しました)





12月2日(木)

「サイト内論」 byKTA

タイトルには内論なんて書いたが
実はこれといって、文句は無い
ただ、今回の場合、昨日の日記なのか
一昨日の日記なのかは分からないが
記憶に無い

と言うのも、ここ数週間
正確に言うと前回FAPに指摘をされてから
IndexのDLはしなかった記憶がない
もし、FAPの12月1日の日記が
ここ2,3日を指しているのなら
より、その記憶は明確だ

ただし、これは俺の悪い癖なのだが
きちんとDLされたかどうか
俺は、確かに確認していない時がある
FFFTPに任せきり状態

もうひとつ
可能性としてはこちらの方が高いと思うが
俺も日記を書くときは
こんなつたない文章の日記でも
それなりに時間をかけている

さらに、DLした後書きかけの日記を放置して
ご飯を食べたり、トイレへ行っていたり
書くことがまとまるまで違う事をしていたりと
こういう時は厄介だ

この場合俺はもうDLしたと言う意識のもとで
ろくに確認もせずに上げてしまうことが良くある
昨日の日記でFAPが言っているのは
こういった事のせいかもしれない

普段FAPは、日記を上げるときに
かならずメッセに上がってきてくれる
俺も普通は日記を書きかけているときは
必ずPCの前に居るので
きちんと気付き、どちらが先にあげるか
今、日記執筆中とか、そういう連絡しあう
だから、こう言うときに日記が被る事は
過去を見ても最初の数回だけで今では無いと言ってよい

同じ時間帯に日記を上げようとした場合の
誤差による、上書きはあり得ないのだ

そしてこれが俺から決めた
このサイト作成の原点でもある
当時はICQだったが

初めから、日記を書き終わってから
indexのDLをして
それからアップロードをすれば
良いのではないかと思われるかもしれないが
そうすると、更新されている時に
俺の日記が消えてしまう

なのでやはり、この空白の時間とでも言うべき
危険な時間体は確かに存在する
FAPはバックアップに書いてからなので
そんな時間帯もほとんど無いのだろうが


上記の理由からここからが俺の提案

1、メッセに上がる時間帯は日記を上げる時
 だけではなく、できればPCをつけてる間に
 してはもらえないか?
 そうすると俺の上に書いた2番目の理由で
 上書きしてしまう事は少なくなるはずだ

最近は特に日記を上げるためだけに
メッセに上がって来て、すぐに落ちることがある
その場合、俺が気付かずに上書きする可能性は
十分にありえる、あとそれ以外でも話したいことは
意外と多かったりする

2、俺もバックアップに書いてから
 本文に上げると言う作業にしてみようと思う
 そうすれば、全体的にミスも少なくなり
 FAPが間違う場合も安心だ
こんなことでどうだろうか
最近書くことも無いので
明日は言い訳を書くことにする




12月3日(金)

「言い訳」 byKTA

昨日の日記に書いたように
今日はタイトルどおり昨日のことについての
言い訳をする

日記は基本的に毎日更新しているので
それなりの癖が出てくることがしばしばある

俺の今までの日記をDLするかしないかの基準は
サイト自体を見て、FAPが日記を書いてるか
または、書いていないかを確認して

FAPが日記を書いているときだけ
DLする、そんな駄目な癖がついてしまっている
というのも、最近ではどちらともいえない更新頻度だが
昔FAPの更新が月数回とかそんな時代に
毎日、書いたかどうかも分からない
DLの作業をしていて、すごい不毛の思いをしたからだ

その後めんどくさがり屋の俺は
FAPが明確に書いている時だけ
DLしようと思ってしまった
思い返せばこれが、問題だったのかもしれない

当時の俺がサイト全体のDLを毎日していた
と言うのもめんどくさい理由の一つなのだが
初期の頃は弄るファイルもindexだけでは無かったりしたので
そのまま、そういう癖がついていたのだ
それと、何かあったときの為に
サーバに上がっているものと、全く同じものが
自分でも持っていたかったからなのだが

最近はそうでもないが、昔はindex以外も
二人とも色々と弄っていたのだ
がFAPの家を訪れた時に俺は思った
こんなめんどくさい事をしているのは
俺だけだったんだなと
それから少し俺のやる気がなくなる

もしこれと同じ事がFAPにもいえるなら
俺は毎日と言っていいほど更新していた
それが、今日のFAPの毎回DLする癖に

FAPの更新頻度の低さが
俺のDLをし忘れる癖に繋がって居ると言っても
過言ではないだろう



いやごめん、嘘
今度からは気をつける
いや今回も気をつけてはいたから

こんな事が無いように
手始めにマウ筋のez-html起動時に
FFFTPも起動するようにしてみた
あと、昨日の日記に書いた事もおいおい
やってみる




12月4日(土)

「OS入れなおし」 byKTA

俺のPCはパーテーションを4つに切ってる
はじめPC買ったときに手違いで
間違って4つに切ってしまったのだ
これまでは特に困ったこともないので
ほったらかしてきたが
最近データの増加でそれらが圧迫しつつある
最近は使っているソフトも固定だし
思い切ってOSの入れなおしを心に決めた
先日までRAMに抜かりなくバックアップを取る作業を進め
昨日ついに入れ直した・・・・XPに

というのもなぜか居間のPCとの
ファイルの共有がうまくいかなかったので
居間のPCにOSをあわせてみただけなのだが
XPはあの独特の
過去を無視したインターフェイスが
俺のDNAと反発しあっていたのだが
クラシックモードみたいな
昔の形にも戻せるという話を聞いてからは
少し興味があり今回思い切って切り替えてみた

今のところ特にそれで不都合はない

まっさらになったPCには
今まで俺が厳選してきた
ナイスのソフトしかいれず
余分なものがないこの爽快感と言ったら

唯一失敗したのがメールのログの保存を
したつもりであったのだが
されていなく、丁度まる1年分の
メールのログが消えた・・・・

実はかなり痛い
大切な言葉のやり取りが消えるってのは
アルバムが燃えてしまったような感じに近いのかな

みんなは気をつけてくれい




現状 byFAP

2〜3日前の日記でKTAとサイトの更新について
議論を交わしていたが、議論は今
MSNメッセンジャーという水面下で行われている。
よって日記では私達の議論の詳しい経過は述べない。

とりあえず最初の議論から簡単に話をまとめると、

FAP
提案(i)「更新する前にDLする習慣をつけてくれ」

KTA
解答(i)「事前にFTPソフトを立ち上げるようにして
今後は注意する。バックアップもしておく」
提案(ii)「PCをつけてる間はメッセを起動しててくれ」

FAP
解答(ii)「善処します」

という感じになっている。

一方メッセでは、2005年度からの更新に関する
議論なども行われた。
詳しくは伏せるが(伏せる必要はないがなんとなく)
できるだけ更新の負担が減るように
構成を少し変えようという話であった。

気付けば既に3年半。HIT数も7万を越えている。
それでも尚、変えるべきところがあるというのは
いいことなのか悪いことなのか。





12月6日(月)

安寧の終焉 byFAP

震える携帯電話の横に座っている私は深く、静かに、
しかし確実に怒っていた。
メールの着信を知らせる携帯のサブディスプレイには
「9件」という文字が浮かんでいる。
ゆるりとした動作で携帯を掴むと、
溜息と共に私はそれを開いた。

話は少し前に巻き戻る。

12月5日、午前4時。
まだ空は暗く、窓の外では発達した低気圧が
深深と大雪を降らせていた。

『 ガタガタガタッ ガタガタガタッ 』

突然、安らかにくたばる私を脅かす音が鳴る。
この不意打ちに私は体をビクリと震わせた。
携帯はなおも踊りつづける。
心臓を落ち着かせながら、
ようやく携帯を手に取った私の目に映ったのは
『メール 1件』という文字。

「こんな時間に誰だろうか」
不思議に思い携帯を開くと、画面に
今の私に似ても似つかぬテンションの言葉が映った。

『 ありがとう♪ 』

夜中に突然感謝される覚えもなければ、
こんな頭の悪そうなサブジェクトで送る知人もいない。
差出人の名前には無機質な文字が並んでいる。
どうやらメモリーに登録されていないアドレスのようだ。

私は迷惑メールだと判断し、再びくたばった。

『 ガタガタガタッ ガタガタガタッ 』

またも体がビクリと反応し、寿命が縮まる。
この携帯は恐怖新聞か何かなのか。
私に一体何の恨みがあるのだろうかと思いつつ
携帯を開くと、またもや意味不明なテンションな言葉。

『 わたしも? 』

何がだよ、と心の中でツッコミつつ
再び携帯を閉じる。
今度は本の上に携帯を置く。
こうすれば振動音は本に吸収されるので
安心してくたばることができる。

私は三度、黄泉の国へと旅立つ準備を始める。
少し遠くの方から私を呼ぶ音が聞こえる気がするが、
旅立ちを邪魔するほどのものではない。
門出を祝う携帯に見送られ、ようやく私の意識は消えた。

翌朝、というか同じ日なのだがとりあえず翌朝。
MDコンポから流れるガガガSPの騒がしい曲によって
午前7時に目が覚める。
毎朝声を枯らしながら私を叩き起こしてくれる彼らに
感謝と邪念を送りながら、携帯を手に取る。

サブディスプレイに映るは「7件」の文字。
開いてみれば、やはり変なテンションのものばかりだ。

深く考えず、とりあえず全て削除する。
PCのメーラーと違い、削除するのにも手間がかかる。
沸々と私の心の中に闇が広がってゆく。

朝飯を食べ、部屋に戻るとまたもや着信あり。
今度は2件。
この短い時間で2件てどういうことよと思いながら、
案の定の内容だったメールを削除する。

以降、その日の夜まで同様に携帯の振動は止まらず、
ついにはいちいち開くのも億劫になり、
サブディスプレイの着信件数を示す数は
2から3、3から4、4から5へと着実に増えていった。

そして着信件数「9」の冒頭部分に至る。

この日の間に届いたメールの数、約30通。
ここまで多くの迷惑メールが届くのは異常だ。

なにせ前日までは迷惑メールなど1ヶ月に1通あれば
いいほどで、ほとんど届くことはなかったからだ。
一ヶ月1通から一日30通へ。
これはどう見てもおかしい。

私の携帯メールのアドレスは、
任意で変えられる部分に14もの文字を使っている。
迷惑メール業者がよく使う、ランダムでメールを
送るという手法でも、14桁というのは現実的ではない。

考えられる可能性として最も高いのは、何らかのルートで
業者に私の携帯メールアドレスが流出したということだ。

私は変なサイトに携帯メールアドレスを入力したことも、
送られてきた謎のメールに対し返信した覚えもない。
恐らく昔に比較的マトモであろうと思われる会社の
アンケートか何かで入力したアドレスが、
何らかの形で流出したのだろうと考えられる。

それにしても迷惑な奴らである。
携帯のメールはパケット料がかかる上、
削除するにも手間がかかる。
安眠も妨害されるし、サブジェクトを見るだけで
不愉快な気分になる。

どうして彼らはこうも頭の悪そうなサブジェクトと
本文を書くことができるのだろうか。
これはもはや一種の才能とも言える。
『 出会い系ってやっぱり文化なのかな? 』
こういうメールを送る人ってやっぱりバカなのかな。
『 この幸せを少しでも分けてあげたいヨ♪ 』
この不愉快な気持ちを少しでも分けてあげたいヨ。

  ※余談だが、『♪』や『★』や顔文字などを
   メール等で使うと、大抵の場合私の中での
   使用者の国語能力予測値が下がる。
   要するに私に『ああ、コイツはアレだな』と
   思われるということである。
   そんなものを使わないでも感情を伝えられる
   日本語を身に付けろと私は言いたい。
   尚、
ギャル文字を使った場合は例外なく
   問答無用で『バカ』の烙印を押される。

不愉快な気分にさせられた挙句、
金まで失うというのは最悪だ。

くそう。
もし私に人を呪い殺せる能力があったならば、
とりえあず彼らを抹殺するのに。
もし私が「法」そのものであったならば、
彼らに対し厳罰を処することができるのに。

心の中で変な願望が沸き上がる。
ああ、どうして私はこうも無力なのだ。
気に入っていたメールアドレスなだけに、
この悔しさは大きい。

そういうわけで先に知人に伝えておきたい。
もしかしたら近いうちにメールアドレス変えるかも、と。





「着歌」 byKTA

最近着歌ってのもAUから他メーカーに飛び火して
それなりに人気がある様だ、俺は絶対しないけど
しかも最近はAUも差をつけるためにか
フルサイズ着歌と言うのを入れだしている
どっちにしても俺は着信に歌は使わないけど

俺は携帯電話をメーカー問わず興味があるので
変える気もない他メーカーの新機種なんかを
店頭で見つけると、いじってよく遊んでいるのだが

先日もそんな感じでAUから出ている
新機種の携帯に目を止め、立ち止まった

フルサイズ着歌対応と言う大きな文字とともに
イヤホンの線からスピーカーに出力して
店内に着歌を流すという演出をしていたのだが

それを聞きながら
ほほう、最近は着歌と言えどもなかなかのもんだ
前の着歌とは比べ物にならないぐらいいい音質だ
このままスピーカーではなくイヤホンに出力すれ
ウォークマン変わりにもなるかもしれないなぁ
と、思いながらふと自分の携帯電話に目が行った

「出力のプラグは平型か・・・」

俺は、周りをうかがいながら
素早くデモ機を手に持ち、音量をだんだんと下げ
そのまま線を自分の携帯に挿し直し
自分の携帯の中に入れていた曲を流してから
音量をだんだんと上げてみた

よし、ナチュラルに曲が切り替わったぞ
周りは誰も気にも止めていない

やっぱ 自分の携帯の音楽再生機能
比べたくなるでしょ、やっぱり


でも、こうして聞き比べても、さして遜色はない
AUのフルサイズ着歌恐るべし
あとは、PCで作れて、DLしなくてもすむのなら
これもいいなぁ、なんて思いをめぐらせていると

後ろから店員がやってきた

やばい、バレたか!?

と、ちょっとあせったが
そうではなく、他の客に着歌について説明しているようだ

店員「今流れてるのがそうなんですが
このすばらし音質で着歌がきけまして〜〜」

いや、今流れてるあなたが言うところの
すばらしい音質で再生してるのは
ボーダから今年の夏に出た602SHの
ミュージックプレーヤー機能の曲だけどな

つか、毎日そこで売ってるなら
気づけよ「KOKIA」の「ありがとう・・・」なんて
流してる店頭なんてそうないんだから!

もちろん素早く、元に戻したのは言うまでもない




12月7日(火)

「夢を見た」 byKTA


俺の少し先の未来とイカれた世界がまざった夢を

俺は昨日、自分の子供が生まれたばかりだった
抱き上げてキスをして
心の底から喜んだ
子供は男の子で、その子を抱きかかえながら
名前を呼びかけれないことに気がついた
そういえば何て名前だったのか思い出せない
自分の子供の名前を忘れて最悪なやつだと思った

そう思って困っていると横で妻がこう言った

「この子の名前どうしようか?」

忘れてしまったのではなく
まだこの子には名前がなかったのだ

ほっと安心して、俺は考える
妻の日記のようなものを見ると
子供のことを「カズマ」と書いていた

でも俺に、こう言った
「子供を授かる前から男の子なら
  この名前がいいとおもってたんだ」

理由は聞きそびれた
そこから二人でまた、名前を考えた
俺もひとつ考えていた名前がある
その名前は「アキラ」理由はあったが忘れてしまった

記憶は飛んで
なぜだかこれからすごい幸せな気分で
親戚同士で宴会へと訪れる場面になる

俺が子供を抱えて妻と訪れるところだ
みんないつもどおりで変わりなく
俺の子供の誕生を祝ってくれた


またここでノイズが入り記憶が飛ぶ
俺の親友がなぜか、これから殺人を犯そうとしているのだ
俺はその理由を覚えていないが
ただ、それに納得はしている

俺もその計画に参加していた
それと親友の彼女の3人で
この3人は心から打ち解け会っていている
そんな掛け替えのない絆があるらしい

当日、俺が車を出している
俺は親友を乗せる前に
俺は彼の彼女を先に迎えに行った

不安げな表情で車に乗り込む彼女

彼女は彼と一緒にいこうとしている
だが、俺は思う
彼女にはこんなことさせるわけにはいかないと
なぜなら彼女はもうすぐ母親になるから

ただ、彼女の彼への素直な愛は
この決行への決意とあらわれ、硬いものだった
だが俺は説得した
親友との子供のこと、自分にも子供が生まれたこと
今最高に幸せで、妻も幸せだと言うこと
これから起こるであろう惨劇を生々しく
いいはなち、俺は少しでも止めるように仕向けた

彼女は言った
「あなたがそこまで言うなら思いとどまるわ
 確かに自分の子供のことを考えると
  それが一番正しいもの
 
 ほんとは一緒に居たいんだけどね・・・」

この感情をなんと表せばいいのか
切ない、でもただそれだけでは単純すぎる
この複雑な気持ちを

彼女を車から降ろしそして俺は親友を迎えに行った


そこで、その旨を親友に話していた
それを聞くと納得はしたものの
すこし悲しい表情を見せる親友
彼もまた関わらないほうがいいとは思っているものの
心の奥底では一緒に行ってもらいたいと思っていたようだ

最後まで止めようと、がんばったが
彼の決意は固く、変えることはできないのは知っていた

二人きりで車に乗り込み説得に応じなかった親友と
思い出と夢を語りながら現地へと向かった

そして、俺は知っている
その殺人の対象は俺の親族なのだという事を
少し前に楽しく宴会をして
俺の息子の誕生を祝ってくれた親族
なんで、こうなったのかはわからない

俺はこのまま居ると共犯にされると思い
親友にこう言った

「このまま、一般人を装って
 この場から逃げ出してもいいかい?」

殺されることを覚悟でこう言った
ただ、死への恐怖はまったくといっていいほどなかった
極限状態とはこういうことなのか

俺の覚悟をよそに親友はこう言った

「それもひとつの方法だ
 自分がそうしたほうがいいと思うなら
  それもいいんじゃないか」

言葉では言われなかったが
俺はその時に俺への優しさを親友に見た
俺の息子の誕生を心から喜んでくれている親友を

ふいに、なぜかこいつの存在を
俺は息子に彼の子供に語らなければならないと思った
俺はそれを託されたのか、そんな気分だ

「何か俺に残るものをくれないか」
そういうと彼はだまって
アーミーナイフと愛用のジッポのライターを
俺に差し出した
お前はほんとにナイフとかライターとか好きだよなって
そう言って笑いながら、俺にナイフをくれた

俺はドアを開け車をでる
親友はもうマシンガンを携え
マンションの中へと入っていった
(どうやらそこに俺の親戚が居るらしい)
マンションの横を歩きながら
涙を流して俺は下の道を歩いていた

親友が入った部屋の音声がなぜだかクリアに聞こえる
この親友は親族とも面識があったので
何の冗談だという親戚の笑い声から
乾いたマシンガンの連謝音と
それからおじさんの罵倒
血が出てる等、ずべてクリアに聞こえる

ことの顛末が聞こえる前に俺は
聞こえないところまで足を進めていた
この後どうなったのかは知らない

ただ、彼はもう帰ってこないことは知っていた
彼のこの遺品を俺と彼の息子に渡そう
俺の親友がどれだけ優しくて、いいやつだったか
どんなすばらしい人間だったのか
そしてどうやって死んでいったのか
それを語りながら

漠然とそんなことを思っている時に目が覚めた
恐ろしくはないが、すこし悲しい気持ちになった
そんな夢だった



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