メールでのKTA　9月09日(月)　17時45分
『岸和田通って、和歌山来たぜ
とりあえず今から、奈良経由で帰るか』

そんなわけで、念願の和歌山制覇です
この調子で全国塗りつぶせ、KTA！

番外編　〜トキメキポイントって何〜
さて、今回より勝手にコーナー化された要因となった
度々出てきた謎のフレーズ「トキメキポイント」ですが
掲示板にこんな情報が！

掲示板のオトネ　9月 6日(金)23時02分23秒
『元ネタ・・・？
【トキメキポイント】名詞
・・・元ネタの有無は私も知りたい
今現在ＫＴＡと私の間でのみ有効な
心踊るイカした場所、または部分や言葉。
主な成分はノリと勢いかと思われる。
創造主はＫＴＡです、念のため。
もしかしたら１パイナッポ−とか１ハナゲとかが
混じっているかもしれません。自分的に
【ステキカット】と同じ次元だと思うんだけど・・・
どうなのよＫＴＡ。

まさかこんな事で真剣に悩むとは思わなかったよＦＡＰ！
でも１回使えばクセにな（以下略）』

なりません

そして、「どうなのよＫＴＡ」と聞かれたKTAの返答は…

掲示板のKTA　9月 7日(土)03時47分37秒
『トキメキポイントは別にもとネタは無いだろう
でも検索すると　何件も出てくるから
俺が造ったわけではないと思う
だいたいオトネの言ってる感じであってるんじゃないか？

そうだなとりあえずは
実際使ってみれば　くｓ（以下自主規制）』

クセになりません

大体わかったので、これにてコーナー閉鎖

さて、その二日間の話を始めようと思います
それなりに長いんで、読む人はポケーッとしながら
適当に読み進めていってください

1日目
9月7日土曜日

午前中に自動車学校での教習を終え
例によってヒマになったので、I と遊ぶことにする

その旨のメールを送るが、返信してくる様子がなく
仕方なく直接電話。I はやっぱり寝てやがった

午後3時頃に某マルチメディアビデオショップにて合流
なんか知らんけど、「お前も釣りに来い」とか言い出す
どうやらI は今日、親父と釣りに行くことが
決定しており、俺を道連れにするつもりらしい

FAP　「いやぁ、悪いけど俺、帰らないとならないんだ」

I　「なんでよ？」

「それはな…こう、家の前で５千人もの観衆が
　俺の帰りを今か今かと待っているんだ」

「ほう」

「だからな、行きたいのは山々なんだが
　その5千人もの人々を俺は裏切れない
　だから、行けない」

「いやいや、そこで裏切ってこそだろ」

「無理。俺はアイツらを裏切れないんだ
　いやぁ、ホントにすまんなぁ」

「じゃ、一旦帰っていいから、行くぞ」

「いやぁ、今日は暑いなぁ
　ってことで、『暑いから、行けません。』
　Oh！　見事な二段論法！」

「どこが見事な二段論法だ。意味わかんねえ」

「いやいや、全米震撼！　ブッシュ賞讃！
　五千人が歓喜の渦！　全米No.１！
　ハーバード大学の某教授も大絶賛！
　『まさか、これ程とは…！』」

「お前はアホか」

「『俺はアホなので、行けません。』
　Oh！　見事な二段論法！
　全米震撼！　ブッシュ賞（以下略）」

そうして30分ほど延々とアホな会話をしている
二人の前に、I の親父の車が登場
I から最後の選択を迫られ、俺は考える

『行きたくねぇ…
　行きたくねえけど、帰ってもやることなくて暇だ
　どうする？
　つまらない暇を選ぶか、面白い死を選ぶか…

　ああ！　もうよくわかんねえ！
　行け！　行っちまえ！　っていうか、逝っちまえ！』




「行く。で、俺は何を用意すればいい？」

俺のこの、地獄を選択するノリはホトホト呆れる
なんでこんなノリを持ってしまったんだ

タオル、軍手、ジャンパー
その他秘密道具を持参し、家の前に止まっている
冥界行き自家用車に乗り込む

目的地は積丹半島のてっぺん
車でおよそ、2〜3時間の距離らしい
そうして車は走り出す
猛スピードで走り出す
前との車間距離も開けずに走り続ける

…って、オイ！
I の親父の車の運転、超こえー！！
普通の車道で80km/h出すなよ！！
前の車との車間距離１メートル以内だよ！！
無茶な追い越ししてるよ！！
信号に止まる時、常に急ブレーキだよ！！
高速道路で120km/hだよ！！
この速度で事故ったら、体バラバラだよ！！
俺の座席にシートベルトねえよ！！

人間とは不思議なもので
1時間くらい同じ状況にいると
恐怖心が薄れるみたいです。あははー

途中で夜食を買ったりしながら
8時頃に目的地に到着

まったく人気のない場所で、灯りも街灯のみ
ほっとんど真っ暗闇で、空に星が綺麗に輝いてます

ふぃー、とか思ってると、頭につけるライトを渡される
どうやら、釣り場に行くため岩場を歩くらしい

「どのくらい歩くんですか？」

I の親父　「3年くらいかな。はっはっは」

「ははは…。そりゃ、すげぇー……」

釣りに来たことに激しく後悔するが、時すでに遅し
ついでに I から
「まあ、やぶ蚊とかに刺されて、ボッコボコに腫れるぞ
　前、手にさされた時、骨折したみたいに
　ボッコリと腫れたからなぁ」

君達が帰ってくるまで、俺は車内で待っててもいいか

深い暗闇に動く、３つの灯り
驚くほど真っ暗で、ライトがないと一歩も動けない
当然、ライトがあっても慎重に歩かなければならない

まして場所は岩場、というか磯
ちょっとした崖っぽくなっていて、足を滑らしたら
海へと真っ逆さまである
おまけに暗くてどこから岩で、どこから海か見えない
当然、海の深さもわからない
I の親父の運転とはまた違った恐怖だ

途中休憩の際、I の親父から
「昔、こういう岩場から落ちてね」という昔話を聞く
どうでもいいけど、君ら親子と違って
俺は救命胴衣みたいの付けてないんですが

落ちたら、たぶん死にます

初めて暗闇の岩場を歩く俺に対して
容赦のないスピードで歩く I の親父
それとも、このスピードでも容赦しているというのか

道中、岩と岩の間をジャンプして飛び越えるという
いらんメインイベントもなんとかこなし
30分ほど歩いて目的の場所へ到着
生きているって、素晴らしい

虫除けのために、ハッカを塗る
だが、何故か I はしきりにハッカを嫌がっている
ハッカ、スースーとして気持ちいのになぁ

とか思っていると、段々スースーとした涼しさが
すさまじい熱さ、痛みへと変貌を遂げる
なるほど、I が嫌がるのも無理はない
間違って目元にも塗ってしまったため
マトモに目すら開けられない

I 親子は釣竿の仕掛けと戦い、俺はハッカと戦う
全員一生懸命である

ハッカの苦しさも薄れぬまま、釣りを開始
今日は波も穏やかで、平和そのものである
ハッカ以外は

ハッカの痛みがなくなってきた頃
新たなる脅威が俺（と I ）を襲う

そいつの名は　「フナムシ」

魚が逃げないように、ライトを消して釣るのだが
その為、きゃつらの存在を目視することができない
たまにライトをつけると、すぐ近くにいて
突然スズメバチに出くわしたくらいの目眩を覚える
うかつに岩場に座れない。しかし、立つと疲れる

9時頃から釣りがスタートしたわけだが
どうも時間の進みが遅い。地獄だ
段々と睡魔が襲ってくる

しかし、寝るとフナムシに襲われる
立って生き地獄を味わうか
寝てフナムシに襲われるか
究極の選択である。いや、当然立つわけだが

一度、靴の中に違和感を覚え
脱いで逆さまにし、パンパンと靴を叩いた時に
謎の物体が２体ほど落ちた出来事が、実に印象深い
本当に迂闊に腰を下ろせない

釣り自体は、結構コンスタントに釣れ
程よく楽しめたのだが、やはり疲れが目立つ
時間が経つにつれ、俺と I の口数も少なっていった

２日目
9月8日日曜日

『帰りたい』と何度も思ったが
車まで歩いて30分かかる上、辺りは真っ暗闇
俺が逃げ出せないように、ここを選んだのではないか
という疑念が頭の中に浮かび上がる

長く、本当に長く釣りを続け、やがて空が明るくなる
6時頃になり、ようやく帰り支度が始まる
帰りは明るいとは言え、また30分歩くのかと思うと
自然と足が軽くなる
文法がおかしいが、「30分歩く」というデメリットよりも
「帰れる」というメリットが俺の中で上回っているのだ

明るいため、来た道がどんな感じの道だったか
ハッキリと見ることができた
俺の予想以上に崖っぽく、海が深かった
暗闇の中、よくこの道を歩いたものだ
「知らない」ということは怖いことである

帰りは車の中でグースカ寝かせてもらったため
自分の家に着いた頃には眠気はなくなっていた
とは言え、当然だが体は疲れている

ふと気付くと、携帯にメールがある。改蔵からだ
要約すると、「昼からヒマ」ということらしい

ということで、すぐに改蔵と遊ぶことにする

改蔵の話によると、夜からRipperと合流するとのこと
それまで何かしよう、ということになり
とりあえず将棋をやり、またラーメンを食いに行く

道中、「全国ラーメン大会優勝」と書かれた
ハデハデで怪しい寂れた店があったが
二人とも見なかったことにする
（今調べてみたのだが、本当に優勝していたらしい
　でもなんか怪しすぎて行く気しねぇ…）

今回行ったラーメン屋は「てつや」
改蔵が大絶賛の店で、俺も一度行ったことがある
スープはコテコテしてるように見え、案外あっさり
コテコテを10、あっさりを１の10段階評価にすると
だいたい6くらいのコテコテ度だ。麺もおいしい
スープは多少冷めてもおいしかったが
やはり全部飲みたい、と思えるほどのものではない
あっさりラーメンへの道はまだ遠い
ただ、総合では満点に近いおいしさ
ちなみに正油がオススメだ

その後、ビリヤードを１時間ほどたしなみ
Ripperと合流

9月8日のKTAの日記に書かれているように
地獄の宴になりそうな予感があったため
俺と改蔵で協定を結ぶ

改蔵もRipperも、KTAの家に漫画を返して借りるという
目的があるため、KTA家へと向かう

KTA家では、玄関先でご近所さんも含めての
焼肉パーティーをしていたらしく
ほどよくできあがった人々が楽しく談笑していた

当然そこには酒があるわけで
チューハイ３缶をGETしたRipperが
「よし、やるべー」と酒飲みゲームへと俺らを誘う
今の俺達にとって、実に迷惑極まりなし

なんとか３缶を空にした時
またもやRipperが酒持ってきた
今度はウーロンハイだ

前回の宴で、酒に対しトラウマに近いものを覚え
すでに吐き気を催してる俺と
同じく前回の宴で、ウーロン茶に対し
トラウマを覚えている改蔵
二人とも完全に落胆している
そして相変わらず活き活きとして酒を注ぐRipper

罰ゲームで、心底イヤそうに
ウーロンハイを飲む改蔵が印象的だった
（ちなみに、罰１回でショットグラス一杯ほどの量である）

そうして、なんとかウーロンハイも飲み干し
まだまだやる気満々のRipperを無視して
酒の席から逃げる二人
宴をこれでお開きにすることに成功

帰ろうとした時、KTA母から飲酒運転による
違反金の恐怖を聞かされ、酒が抜けるまで
KTA家で休むことにする

３日目
9月9日月曜日

将棋をして時間を潰し、ようやく帰宅
体力も限界のため、すぐにグースカと寝る

昼頃、太陽に焼かれて起きる。超あちー
気付くと携帯に I からメールが届いていた

「生きてるか？　俺は足が爆発しそうだ…」
磯釣りとは、最中も終わった後も
実に厳しいものである

その後、自学に行ったりしながら、今へと至る
オチなしで終わり。お疲れ様でした

家に来た改蔵と、例によって将棋をやった後
またラーメンを食いに行くことになった

今回はあらかじめネットを使って
札幌周辺のあっさりしたラーメン店を調べている
もう前のような行き当たりばったりではない
完璧だ。　ガイジンで言うと、「カンペキ　ダ！」

それはともかく
今日行ってきたのは「牛コツらーめん」という店
午後5時頃についたのだが、外から中を覗くと
客が一人もいない…

「こ…これは…」と尻込みしている俺に構わず
サッサと店の中に入る改蔵。お前は強いな

扉を開けると、無骨な券売機が置いてある
俺は正油を買い、改蔵は塩を買った
最近、改蔵は塩にハマっているらしい
ちなみに俺は正油にゾッコンLOVEである

そんなわけで、カウンターに座り
若い店員さんに券を渡す
っていうか、この店の中に
その店員さん一人しかいねぇ…
俺の脳裏に一抹の不安がよぎる

ラーメンが来る前に、何故かキムチが来る
そういやネットで、「ラーメンに入れてもうまい」
と書かれていた気がする

俺は辛いのは苦手だが
一応試しにキムチを一口食ってみる

もぐもぐ…　もぐもぐ…

うむ、辛い！　リタイア！
ちなみに改蔵は、キムチ自体が苦手である
よって二人ともキムチを放置
なんか店の人に申し訳ない気分になる

３、４分後でラーメンが来る。うーむ、早い
さっそくスープを一口すする

…お、以外とあっさりしててうまい
よく見ると、純連とかのように油の層がない
実にいいことだ
ちなみに、店名からもわかるように
スープには牛骨が使われている

チャーシューも牛肉…なのか？
牛肉は「チャーシュー」と言うのだろうか
そもそもこの肉は何の肉？
肉に詳しくなくて、すいません
地味ではあるが、メンマもうまい

冷めてもスープは美味しかったが
少々苦味があったように感じた
全部は飲めなかった。だが、十分うまい
改蔵は塩ラーメンのスープを飲み干したくらいだ

総合では100点中90点くらいのうまさ
ただ気になるのが、客の少なさ
俺たちが食い終わって
やっと一人来たくらいだったし

食ってる最中に、女将さんらしき人が
厨房に出てきたので
「失礼な質問なんですが、今の時間帯の
　客入りって、こんな感じなんですか？」
と聞いてみると
「ええ、今の時間帯はそうですね」
と答えてくれた

…これは俺の憶測だが、「牛コツ」ということで
やはり狂牛病のアオリを受けているのではないか
ラーメンはうまいのに、こんなに客がいないのは
どう考えてもおかしい
人気店とは言え、純連は午後3時という
中途半端な時間でさえ行列ができるのだから

今更狂牛病気にしたって、もう遅いっつーの！
ラーメンが、味以外の要因によって
多くの人に食べられないのは、非常に悲しいことだ

そんなわけで、ラーメンを食い終わった俺たちは
ゲームセンターで金と時間を浪費し
再び俺の家で将棋をしてから別れたのであった

あっさりラーメンの道は、まだまだ続く