箱庭　byFAP

風呂あがりに買い置きしておいた
マイフェイバリットジュース・デカビタCを飲む。

「…っぷはーッ！
　この薬品っぽい味がたまりませんな！」

と言ったら、近くにいた母に怪訝な顔をされた。

その麻薬中毒者を見るような目で
俺を見るのはやめてくれ。

さて、昨日発生した肩の痛みだが、
昨日よりはマシになってはいるものの
以前ピキピキとした痛みが残っている。

先週借りたビデオの返却日が今日だったので、
痛む肩を抱えながら往復40分かけて
自転車でビデオを返しに行った。

……実に辛い旅だった……。

そうそうビデオを借りてはいけない、と心に刻む。
人生、何が起こるかわからないのだ。
ビデオは軽い気持ちで借りてはいけない。
そう、レンタルビデオは自分との戦いだ！

それはともかく、帰りに寄ったとある店で
グランド・セフト・オートIIIを買う。
って何してんだろ俺。ゲーム買ってんなよ。

しかし、このゲーム凄いよ。
よくPS2で出したなカプコン。
よもや人の首とか手とか足がふっとぶゲームが
PS2で出来るとは思わなかった。

このゲームは元々PC用の過激なソフトだ。
家庭用ゲーム機で出すのだからソフトな表現での
移植だと思ったのだが、いや甘かった。
そりゃ18以上対象ソフトになるわけだ…。

そんなわけで、肩を痛ませながら
ゲームの世界で大暴れしてます。
あー、こういう箱庭ゲームって楽しいなあ。

反芻　byFAP

「…びっくりドッキリだ」

ドライヤーで髪を乾かしながら呟く。
辺りに人影はなく、
鏡に映った自身のみがそこにある。
俗に言う『独り言』だ。

過去にあった出来事が
ふとした瞬間脳裏に蘇り、
それを見た感想を呟く。
俺はこういう独り言がたまに出るのだ。

ちなみに今回思い出した出来事は、
車で右折しようとしたところに
対向車の陰から車が飛び出してきた、
という出来事である。
事故にはならなかったが、
中々に肝を冷やした出来事だった。

他には、恥ずかしいことを思い出し
「うわぁ、やっちまったー…」とか、
「あぶねー」といった独り言が多い。
違う意味でアブナイ。

幸いなことに、独り言が出るのは
一人でボーッとしてる時ぐらいなので
他の人に聞かれることはほとんどない。
家族に聞かれて怪訝な顔をされるくらいだ。

俺は失敗を引きずる人間である。
そのため、思い浮かぶ情景は
よくないものばかりだ。

この独り言を
『失敗を糧にし、忘れないようにしている』
と考えるか、
『くだらないことを未だに引きずっている』
と考えるか。

些細なことだが非常に悩む所ではある。