破滅への序曲　byFAP

すごい暇だったんで、外国為替取引を始めた。

欲しい物があっても「今は必要ないしな…」と
買わずにお金を貯め続けていたのだが、
だんだんとお金を眠らせていることが勿体なく感じてきた。

「なにか楽しみのためにお金を使いたい」と思い、また
「ただ消費するだけなのも勿体ない。楽しみながら増やせたら」
という短絡的な理由で株か為替をやろう、と思い至った。

しかし、株は名も知らぬ会社のものしか
私の貯金では買えないうえ、変動が激しすぎてリスクが高い。

ならば、もっと恒常的にまったりと値動きを楽しめる為替ならどうか。
日々の値動きに一喜一憂し、値下がりすらも楽しめる気がする。
会社と違って、早々簡単に破綻することもないし、
為替は日々のニュースでも割と身近に情報が入る。
株は取引の時間が非常に限られているが、
為替は土日を除いて24時間取引ができる。


というわけで、外国為替を始めた。

もちろんリスクはある。
しかし、それ以上に値動きの楽しさがある。
儲けは副次的なものだ。
私は日々の楽しみを増やしたい。
仕事を終えて家に帰り、「今日の値動きはどうたったか」と
ドキドキワクワクする楽しみを得たい。
それで損をするというのなら仕方ない。
ゲームセンターで一時の楽しさと引き換えに
お金を消費するのと同じ感覚だと思っている。


というわけで、金利の高いニュージランドドルを買った。
元手10万ほどで信用買いをし、日本との金利差によって
一日あたり200円ほどの利益が手に入る。
信用買いのため、もちろんその分のリスクを負うことになるが、
損をしてもどうせ10万以内だ。別に死にはしない。

買ってから数分後で値動きにより3000円ほどの利益が出ていたが、
今は逆に下がって1500円ほどの損が出ている。
まあそのうちまたプラスになるだろうと、
金銭感覚が少し麻痺した心境で値動きを見ている。

高い買い物になるか、得をする買い物になるか。
今はまだわからないが、日々の楽しみが増えたことを
今は素直に喜びたい。