旅伝説

byKTA

 

俺が高校3年になった春

イトコ(M君)とその友達(S君)と3人で旅に出たことがある

※2人とも君付けだが 年上です

 

なぜいきなり旅にでたのかというと

 

ちょうどM君が働き出したら旅なんてできないから

今のうちに旅をする

 

と言った事から始まる

 

初めは M君の一人旅だったのだが

そこにS君がきて参加を希望

 

じゃあ俺(KTA)も行くかな?

 

ってかんじで 3人旅になりました

 

この旅のコンセプトは

1、3人それぞれの目的を達成させる

2、貧乏旅行

の2つ

で1の目的と言うのは

 

・M君、鳥取砂丘を見る

・KTA、富士山が見たい

・S君、温泉に行きたい

 

とりあえず目的は決まった

目的が決まればOK 行き先とか

交通手段なんてのは旅には関係無いのだ

 

各々いろいろなアイテム用意して

 

いよいよ決行日

 

とりあえずは羽田にいくことになったので

まずは汽車に乗って千歳に向かった

 

 千歳空港ではなるべく安くすますために

スカイメートで羽田にいくことにする

そして安いと言えば

AIR-DOでしょ!

早速カウンターで空きがあるか聞いてみることにする

 

あれ?

 

AIR−DO カウンター

 

無いぞ!

 

探していると  ドコからともなく

人の集団が

 

ナンか  即席で セットみたいのを

組み立ててるぞ、、、、、

 

ま、さ、か

 

やっぱりそうだ

 

あのちっちゃいセットがAIR−DOのカウンターだ!

 

ま〜  それは関係無い

早速 空席状況について聞いてみる

 

「東京行きの便でスカイメートでのれますか?」

 

「申しわけありませんが

 午前の便は全席うまっています」

カウンターちっちゃいのに?

なぬ?

 

うまっているのか 

じゃあ しょうがない

待つか、、

 

先ほど午前の便といっていたが

AIR−DOって

1日に2便しか飛ばないのだ

 

そう、 今乗れなかったら推定

 

5時間ぐらい待たなければいけない

 

ま〜  時間はあるし もうここまで来たんだから

待つしかない

 

ホントに何も考えてなかったからな〜

 

思わずヒマ過ぎて ジャンプとか

ゴミ箱あさりながら ひまをつぶす

 

なかなか5時間ってのは待ってみると長いもので

 

これから長旅なのに

マンガの新刊を空港で買っちゃったり

 

ゴミ箱からその日発売の週刊誌を拾って

3人で回し読みしたり

 

お土産の試食を食い漁ったりして

時間をつぶした

 

 

なんとか午後の便まで待った

 

この時点で 家を出発した時のやる気は

当社比48%ダウン

 

いよいよ飛行機に乗り一路羽田へ

 

1時間半ぐらい飛行機に乗り

 

羽田についた

 

さて 最初の方にも言ったがこの旅

貧乏旅行である

 

もちろん 3人とも

 

 

歩いて富士山まで行く気満万です!

 

取り合えず その辺にあった地図を見て現在地を確認

 

同やらここからは 歩いて行けないらしい

 

しょうがないから バスに乗って

横浜へ

 

飛行機が午後の便だったこともあり

横浜についたのは

もう暗くなっていた

 

近くのコンビニで地図を見て場所と

通る道を確認

水分と少しの食料を買う

 

 

当初の出発地点より目的地へ

ちかずいてしまったため

 

わざわざ

貧乏旅行なのに

惜しみなく汽車賃を使い

 

3人は鎌倉市へ

 

鎌倉についた頃には

もう日付も変わり あたりは真っ暗

 

どんな 田舎に着たのかと思いました

 

とりあえず海が近いと言うことを知ったので

海岸線を歩いて行く事に

 

ここが貧乏徒歩旅行の

出発地点だ

 

 

ただいまAM0時

取り合えず  3人ともまだ

気合が入っていたので前進する事に

 

こうして

3人の旅は始まった 

目指すは 富士山の見える町 御殿場

 

暗闇の中に響く波の音を聞きながら

海沿いを3人はひたすら歩いた

 

海添いをずっと歩いて3時間

AM3時 そろそろ 3人にも疲れが見られる

 

さすがに

意味なく空港で5時間も待ったのが

いけなかったのか?

 

さすがにもう眠い

前に進みながら寝れそうな所を探す

 

もちろん 貧乏旅行

寝袋は基本です

 

とりあえず 海を道路1本はさんだ

かろうじて草原か? と言う所に 寝ることに

 

海に近いだけあって

風が強い 風が体温を奪っていく

寝袋に入り ちぢまって 寝る

地面の石ころが微妙に痛い

 

なんとか 1日目終了

 

 

 

 

2日目

AM10時、道を通る車の音と寒さで 目がさめる

 

もうM君とS君は起きていた

起きると 潮風で 着ていた物が湿っている

 

気持ち悪い でもま しょうがない

 

3人とも目がさめた所で

行動開始

 

富士山に向けて歩き出す

 

少しして  飯を食ってないことに

気付く、 が  こんな所に店は無い

 

我慢して 歩く

 

歩いていると 江ノ島を発見

この辺ならば何かありそうだ

 

 

あった

 

 

吉牛だ!

 

嬉しい事に

50円引き期間中だった

行くしかない!

 

さすが吉牛だウマイ

エネルギー確保

 

吉牛を出てまたひたすらに歩き出す

 

江ノ島を後にして

ひたすら進む

 

もうどのぐらい歩いたのか

もう暗くなりそうな時に雨が降ってきた

もう 海は見えなくなった

 

ひとまず雨宿りのできるところを探す

ロイホの地下で 休憩をかねて雨がやむのを待つ

 

なかなかやまない

 

 

30分ぐらい待ったが 雨はやまない

でも  

止まっていても しょうがない

歩き出す3人

 

雨の中ただひたすらにあるく

しかし 雨はどんどん強くなる

 

とうとう耐えられなくなるほど

雨に打たれた

このまま歩けば間違い無く3人のうち

誰かがやられる

 

っていうか死ぬ

 

そこで緊急避難

ちかくのJRを利用する事に

S君の行っていた

「温泉に行く」を果たすために

3人は一路熱海へ

 

熱海についたころにはもう暗くなっていた

雨が防げてちゃんと寝れる寝床を探す

 

熱海駅周辺を歩いて 結局は地下道のような所に

寝床を確保  少し離れた所にル○ペンのおじサンが寝ている

何やらコッチを見ている

もしかした 同類だと思っているんだろうか?

 

ま  それはおいといて

すこしお腹がすいてたので 回りを歩いて

食料を集める(別に落ちてる物を拾ってるわけじゃないど)

缶詰と調理パンなんかを買って帰った

S君あたりになるとその辺からマ○ジンとサ○デーを拾っている

マンガを読みながら 缶詰を食べつつ 少しお酒を飲んで

その日は  就寝

地下道の中だから 雨にも当たらないし

風も無い 前日よりは良い所だと思っていたが

地面で寝るより寒い

床に体温を奪われる

気合で寝ました

2日目終了

 

 

 

3日目

起きると

M君が騒いでいる S君も起きていた

何で騒いだたかと言うと M君の持ち物が

 

 

盗まれたらしい

とりあえず俺とS君も 持ち物確認

M君以外は全部ちゃんとあった

 

M君は 何が盗まれたかと言うと

煙草

財布とかではなく 煙草

なんで?煙草?

 

ま そんなもんで良かったか

 

例によって寒さで起きたので起きたのは7時ごろ

少し熱海の町を歩く

 

朝食を探す結局

駅近くのマックで朝マックを頼む

朝食を食べて そのまま

 

マックで 就寝

 

実際 夜は寒すぎて あまり寝れていなかった

店の中だけあって 良い感じの温度に調整されている

そのまま3時間ぐらい 寝る

 

昼頃に起きて 出発

少し 熱海の町を回る 

ちっちゃいが温泉にも入った

 

目的を1つクリア

 

そのご温泉で汗を流しサッパリして

熱海を後にした

 

 

そこで 次はどこからスタートしようか?

距離的に 雨がふらなかったら ココに行こうとしていた

小田原というところに JRで行く事に

 

ちょうどその頃は桜が満開で

小田原の町を歩いていると とてもキレイに桜が見れた

桜を見ながら 前に進む

小田原では途中

小田原城というお城によった

 

なぜか  このお城

城なのに 鳥がいっぱい

さらに  向こうには サルが、、、

そんなのでビックリしてたら

城のいちばん近い所には

 

 

象がいた!

 

なんなんだこの城、、、

 

 

動物園じゃん!

 

でもま  入場料がかかるわけじゃないからよしとするか

 

 

小田原動物園を 後に 3人は またひたすら

歩き出す

箱根に到着

 

ええ  箱根です

あの駅伝で有名な箱根です

 

箱根って  山なんですよね

 

地図で見ると 距離的にはたいしたこと無いだけどね

道がうねうねしてるから凄く長いんですよ

その上 ずっと同じ感じの 微妙な坂

 

はっきり言ってあそこが歩いてて一番辛かったです

予定では余裕で 超えてるだろうと思う

ラインで足止め はっきり言って

坂(山?)ってのを なめてました

足が棒になるとはまさにこの事

と思うぐらいに 足が痛くて  動かない

 

すこし歩いては少し休憩

それを繰り返して 時間をかけてゆっくり上った

が だんだんと あたりも暗くなる

高い位置に言った事もあり 暗くなってから

かなり寒くなった 時間は7時あたりだっただろうか

箱根のJR(JR? 汽車)の駅

があったところで 休憩 そのまま 寝ようかとも思ったが

せっかくだから 峠のテッペンまで行くことにした

取り合え 恐らくここらで唯一の店だと思われる

カナリ賞味期限もあやしいお店に入って

食料(と言うよりはむしろカロリー摂取)を確保

エネルギー的に安いのでマヨネーズとパンそれと

にんにく漬(3人とも弱ってるため)を買った

 

その店の人に峠のテッペンがドノぐらいの距離か聞く

 

聞いたところ

余裕でまだ上り始めてからここまでで 3分の1ほどしか来てないらしい

恐るべし箱根 辛い これは辛い

3人で話し合った結果 取り合えずこの

のぼり坂はどうにもならないという結論になった

取り合えずテッペンの街まで緊急避難

バス停でバスを待つことに

 

1時間ほど待って バスが来た!

 

乗りこむ さっき店の人に聞いた

千石と言う街まで行くか 聞いてみた

運転手「千石? 行かないよ 早く降りてくれ」

、、、、、

なんなんだこの運転手、

もう少し愛想良くしろ!

確かに 3人とも 旅疲れてて 服も汚いけど

そりゃないだろう?

 

そのバスが行ってから さらに1時間後

ようやく バスが来た 

今度は 千石までいくらしい

とりあえず 千石まで行って降りる

千石は コンビニもあり 割と都会だ

ま〜都会と言っても 箱根の山道に比べてなんですが

 

例によって もう深夜近い ので寝床を探す事に

初めは24時間やってる無人のレンタルビデオの店で

寝ようとしたのだが カメラがセットされていて

なにか落ちつか無いので 却下

 

結局雨が降っても良いように 屋根だけある

スーパーマーケットのような店の

前で寝ることに

 

実は 山のテッペンだけあって

今まで 寝た どこよりも寒かったです

なんだこれ?って言うぐらい寒い

俺この時 上には、Tシャツ、トレーナー

その上にフリース さらにその上にジャンバー着て

ズボンは2枚重ねてはいてその格好で

寝袋に入ってます

はっきりいって この格好でも

寒くて  下手したら

に対面する所でした

 

3日目終了

 

 

4日目

 

凍える一歩手前で 

この店の従業員らしいおじさんの

シャッターを開ける音で目がさめる

※ずっと寒かったから 寒さでは目覚めなかった

3人とも目がさめて

さすがに邪魔になると思って どけようとすると

 

そのおじさん

「まだ 寝てていいんだぞ」

みたいな事を言ってました

いい人だ!

 

 

いい人だけど普通

職場に来て 店の前で 寝袋の中で

死にそうなぐらい凍えている人3人組

が 居座ってたら 普通

ビビルよね?

 

もしかして 慣れてるのか?

 

この店の軒先 従業員が慣れるぐらい

旅人が集まる所だったのか?

 

 

 

おじさんがそう言うので

気にしないで 出発の準備をして

 

くそ寒い千石の町を後にした

 

箱根の山を下りながら 富士山を目指す

地図で見るともうすぐ富士山が見えてもいい頃だ

 

だが なかなか見えない あんなにでかいんだから

もっと遠くから見えてても良いはずなのに

 

見えない、、、

なぜだ?

実は逆走してたのか?

などと 不安にかられながら

歩きつづける

途中山からの景色を楽しみながら

まだまだ歩く

 

途中で休憩を取る事にして

とおりみちに合ったパーキングエリアみたいな所で

休憩

同じく休憩していた

ハーレーに乗ってるイカした叔父さんに声をかけられる

歩いて旅をしている事を話して

すこし お話しをした

おじさんは バイクでドライブらしい

そして

富士山はどこに行ったら見えるのかを聞くと

 

この先を少し行った所に トンネルがあり

そのトンネルを抜けると きれいに

富士山が見える事を教えてくれた

そのあとおじさんは バイクにまたがり去って行った

 

そして3人はそのトンネルをめざして

歩き出す

 

そのトンネル かなり長いトンネルで

向こうの出口が見えない

 

トンネルの暗闇の中

3人は歩き続ける

 

期待を抱いて

 

そしていよいよ

感動のこの旅のゴールが近づく

 

 

トンネルを抜けると そこには

 

雪国が!

 

 

少しテッペンに雲のかかった

日本一高い山が そこにあった

 

 

思わず涙してしまいそうになるぐらい

感動したのを記憶している

 

この旅のいろいろ思いでが

頭をよぎる

 

 

 

 

初日

湘南で

空き地に寝て 寒かった事

 

 

 

 

 

 

 

2日目

熱海で

タイルの上で寝て寒かった事

 

 

 

 

3日目

千石の

スーパーの前で寝て

寒かった事

 

 

 

 

 

いろいろなことが思い出されます

そんな寒かった辛かった事も

吹き飛ばすぐらい 感動しました

 

数枚の写真を撮って

そのあと 御殿場のJRの駅まで歩き

羽田へ向かい

飛行機で 北海道に帰ってきました

 

※その間行きの時同様 飛行機に空きがないため

羽田空港の中で一泊 暖かく寝させていただきました!

 

M君はそのあと1人で

「俺は砂丘を見てくる!」 と言い残し

1人 鳥取へ

 

S君と俺は 学校があるので

札幌へと帰りました

 

以上

KTA17歳の春にあった

おもしろい旅の思いででした

 

 

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