マージャン伝説
それは俺が高校生の時
毎日のように通っていたゲーセンでの出来事
その日は毎日やっているカクゲーにも飽きて
何気に2人打ちマージャンの代に座りコインを入れた
なぜかしら、面白いように手が進むマージャンゲーム
絶対詰み込んでるって感じながらも
CPUと戦い一応順当に勝っていった
少しして俺がジャンゲーをしていることに気付いた
Ripperが向こう側の代に座った
このジャンゲー人間同士で対戦ができる仕組みになっているらしい
画面には大きく挑戦者ありの文字
はっきり言って俺程度の人間が見てもRipperのマージャンは
100%運で勝っていると言う感じが強い
まぁカッコイイ役でも揃えてジワジワと自分の力を思い知らせようか
なんて思ってたんですが
ゲームが始めるとそうもいってられませんでした
サイコロの目は俺の親
そして牌が配られる
ちゃちゃ ちゃちゃ ちゃちゃ ちゃちゃ
ばん
なるほど 配牌はかなり良いぞ コレなんかコウツで出来上がってるし
こっちがシュンツ、 頭もあるし
さて何を切ろう
う〜ん
うん?
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ピ
ツモ 天和
代の向こう側では
タダ椅子に座って眺めていたダケのRipperが
一瞬フリテンかと思って喜んでたり
それから30秒くらい経ってから
やっと事態を飲みこんだらしく微妙な顔をしていた
そりゃそうだ
Ripperにしてみれば100円を代に投入して
スタートボタンを押しただけ
ものの30秒ほどでヤクマン
本来3回するはずの試合もハコッて1回で終了だ
こうしてRipperの100円は天和の目撃料として機械に吸収されたのだった
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