|
まず転校した俺が洗礼を受けたのは 小学校最高学年の、早すぎる修学旅行 仲のいい友達、と言うのができる前に行った修学旅行には 今思い出しても、特に何の記憶も無い 唯一覚えていることと言えば、持っていった小遣いを うまく使って、帰りの所持金が１５円だったことと そのうちの１０円を使って 母に迎えに来てもらったことぐらいだ そもそも、仲のいい友達ができるどころか この頃の俺は転校生と言うことで、いじめにあっていた 最初の２ヶ月ほどだっただろうか そんなに、長くないような気もするが 俺の記憶の辛さではそのぐらいの期間 いじめと言っても殴られる蹴られるではなく 無視されたり、俺の触るものを汚らしく思う感じの たぶん、一般的ないじめなんだろうなぁ 俺自身が、もともとこんな性格で楽天家なので 普通にしてれば飽きるだろうとも思った そんなことする奴らは、俺のほうから願い下げだとも思った 頑なに、俺のこと無視する奴を全員まとめて ボコボコにしてやろうかとも本気で思った 実際は、道具の物色もしてたし俺の運動神経なら 実行に移せば出来なくも無かっただろうが もともと暴力が嫌いな上に そこまで俺をぶち切らせるほどのことはされなかったし 気づいた時にはクラスのメンバーに迎え入れられてたから その考えは俺の頭の中だけで終わったんだけど でも、そのとき俺の中では ボコボコにしたクラスのリーダーチックなやつに 「今まで無視しておきながら殴られた時だけ 仕返しするなんてことしねぇよな 出来ないことは初めからするんじゃねーよ」 と、吐き捨てるように言ってやることまで考えていたのだから 今思うと恐ろしい小学６年生だ その、いじめられていた時 一番極端に俺のことを毛嫌いする奴が居た 彼はホントに俺のことが嫌いなんだろうって思っていたし 俺も、そんなことされたら、好きにはなれない こいつとは、一生ソリが合わないんだろうなぁ なんて思っていたが、そんな奴が小学校６年生時代 一番の親友になっていたというから不思議な話 あとで、聞いた話だけど、実は彼も転校生で 転向して来た当時、俺と同じようなことをされていたのだとか まぁ、俺へのいじめ方も、自分がされてきたことの 仕返しになっていたとすれば、なんとなくわからないではないが・・・ そんなこんなで、俺は無事にクラスに受け入れられた それから中学に入っても、やはり長期の休みには 北海道へ帰っていたし、このころから 俺の帰る場所は北海道以外に無い ということが自分でもわかり始めていた そんな思いとは別に俺も恋をすることになる 相手は同じクラスの気が強くてクールな女の子 その娘の時折見せるやさしさに、俺は惹かれ始める・・・ |
| SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||
