帰り道
byFAP
ある日の帰り道 俺はいつものように街の人々の行動を眺め 生産性のない考えを頭の中で廻らせていた |
赤信号で歩き出す人を眺めては 『そんなに急いで何処に行くんだい?』 と思い 人が降りてる最中の地下鉄に乗り込む人を眺めては 道端にゴミを捨てる人を眺めては 目につくもの、つくものが矛盾、矛盾の連続 自分が偉いこと言える立場ではない 「バカだな、俺」 自嘲しつつも、心の中はいつもモヤモヤとしていた ファッション雑誌に載っている服装なんかにして 俺は化粧が嫌いだ と言うか、そんなに効果あるとは思えん 俺は若者の煙草が嫌いだ ガキが吸う必要ねえだろ それが自分なんだから仕方ねえだろ 「センス」がどうのこうのと言われてるけど 「地味でダサい」と言われる服を着て何が悪い 好きな服こそ、個性を表現する一つの手段だろ? 要はみんな、自分を出したいだけだ だが、現実でしていることは矛盾、矛盾の連続 いや、よく考えてみれば、ヒト以外も矛盾の連続だ 何のために生きているのかわからない生物 死んでは生まれ、生まれては死ぬ 「破滅に向かってヒトは生きている」と言われてもなお 例えヒトがいなくなったとしても |
そんな無意味な考えをしていた俺に
今までまったく考えもしなかった一つの結論が 頭の中に「パッ」と出てきた 「矛盾」というものを悪いもの つまりは、存在するべきではないものと考えていた 人間に限らず、すべては「矛盾」から成り立っている もしくは稚拙すぎて提唱すらされていないかもしれない 俺にとっては、とても大きいものだ もちろん反論があったり、「違う」と言う人もいるだろう 自分の中にある「矛盾」から 目を背けようとしているだけかもしれない この先、「真理の一つ」として刻み込まれるだろう なんだかとてもスッキリした いつもと違って穏やかに人々を眺め 満足そうに帰路を急いだ月夜の深夜 |
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