滅多にない地球儀レビュー byFAP
結局、フロート地球儀を買った。
なんの因果かオークションで安く落札できたため、
送料手数料合わせて2100円での購入となった。
興味がある人のためにレビューをしておく。
■製品概要
ステラノバ社製
マグネティック・フロート地球儀 (浮揚地球儀)
(STELLANOVA Magnetic levitating globe)
私が買ったのは球径10cmのブルー×シルバー。
スタンドは銀色の塗料が塗られている。
デザインはシンプルで好印象だが
塗装の光沢が鈍く、チープな印象が拭えない。
地球儀本体はなかなか恰好がいい。
箱の中に簡単な日本語のマニュアルが付属。
大したことは書いていない。
なくても常識があれば普通に浮かせられる。
浮かすための簡単なツール(紙製)も付属。
なくても普通に浮かせられる。存在意義なし。
100V/ACアダプタ付属。
出力 18V 300mAなので消費電力は恐らく5.4W。
■どのくらいの高さで浮くのか?
上部アームからは約1cm、
下の台座からは約3.5cmほどの距離で浮く。
正直に言うと、「浮いている」というよりは
「ぶらさがっている」というイメージのほうが近い。
あと1cm下がって浮いてくれれば……。
■どんな感じに浮くのか?
「ふわふわ」とは浮かない。
上下の揺れはほとんどなく、指でつつくと
上部アームから糸で吊っているかのように
プランプランとだらしなく左右に揺れる。
ハッキリ言ってこの状態は恰好が悪い。
できるだけ左右の揺れは静めたほうがいいだろう。
早い回転よりもゆっくりと回っている状態のほうが
優雅かつ不思議な雰囲気が出ていい感じ。
■浮かすのは難しいか?
簡単。
ツツツとやったらガッとなるまえに
クィッとなってそこでぷらーんやっぴー。
という感じ。 ※「やっぴー」は成功の意。
一度浮くと安定し、結構揺れに耐えられる。
■自転するのか?
しない。
摩擦が空気抵抗だけなので
手で回せば意外と長く回るが、そのうち静止する。
20〜30分程度回り、その後30分ほどで完全静止。
脅威のメカニズムとかなんかそんな感じで
自転するギミックをつけてほしかった。
■ACアダプタを使わなかったら?
上部アームか台座に磁石でくっつく。
転がらないので突然の停電時も安心。
■磁力の影響はどれくらいか?
正確な数値などはわからないが、
地球儀の上下(北極・南極)に磁石が設置されおり、
普通のクリップが約2cmの距離で
引き寄せられる程度の磁力がある。
そのためHDDやTVのそばに置くと
とても残念なことになる。
スタンドのほうには恐らく普通の磁石はない。
クリップを近づけてもくっつく様子はなかった。
地球儀の位置によってON・OFFする電磁石が
あるのだろう。
■地球儀としての実用性は?
あまりない。
国名が英語で印刷されており、
それなりに綺麗だが球径が小さいため
ゴチャゴチャして見づらい地域がいくつかある。
ヨーロッパあたりが特にキツイ。
北極と南極は5円玉大の銀盤のプレートで
大部分が覆い隠されている。
北半球と南半球の間(赤道?)に分割線があり、
その繋ぎ目に印刷の誤差が少々見受けられる。
アフリカあたりになると
ちょっとした地殻変動が起きていたりする。
■他に気になる点は?
静かな部屋で使うと高周波音が微かに聞こえる。
上部アームにある電磁石の動作音だと思われる。
就寝時に枕元にあると人によっては眠れない。
また、使っているとACアダプタだけでなく
上部アームもそれなりに高温になる。
■で、買いなのか?
定価の7,000円だと正直微妙。
個人的にはそれほどの価値はなく、
4、5,000円程度が適正価格だろうという印象。
インテリアとしては面白い。
見てると少し不思議な感じがして楽しいし、
ゆっくり回ってる姿はちょっと和む。
実用性が少なく趣味性の高いものなので、
興味のある人は価格との相談になるだろう。
デザインと雰囲気に惹かれているのなら、
恐らく大きな不満はないはずだ。
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